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眠気の副作用が少ないアレルギー治療薬「クラリチン」

黄色錠剤と瓶

クラリチンとは、持続性選択ヒスタミンH1受容体拮抗薬で、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹・皮膚湿疹の緩和に用いられる薬である、「ロラタジン」の商品名です。
花粉症の症状の抑制に用いられる抗ヒスタミン薬の中でも第二世代に分類される、比較的新しい薬です。
ロラタジンの誕生自体は1987年ですが、日本国内に処方薬・クラリチンとして入ってきたのは2002年です。
2017年1月には処方箋医薬品としての指定が解除され、現在は大正製薬からスイッチOTC医薬品として販売されています。

クラリチンは、花粉症の他にアレルギー性鼻炎や蕁麻疹、皮膚疾患などアレルゲンによる症状の緩和効果をもたらします。
季節性アレルギー鼻炎、いわゆる花粉症による鼻炎症状に特に効き目があります。
鼻炎に対する効果は、治験により50%以上の人に改善効果が見られたため、非常に優秀な薬ということが窺い知れます。
また、年中花粉症は元より、ハウスダストなど「通年性アレルギー鼻炎」にもクラリチンは効果があります。

また、抗ヒスタミン薬の第二世代ということもあり、旧来の第一世代よりも副作用が少ない点もクラリチン服用におけるメリットのひとつです。
抗ヒスタミン薬の副作用において最も多い症状が眠気ですが、クラリチンの場合花粉症に対する緩和効果が高いにも関わらず、眠気が起こる確率は極めて低いです。
抗ヒスタミン薬のパッケージや添付文書には通常、運転や機械類操作の前に服用することを禁じる記載が多いですが、クラリチンには記載されていません。
そのため、運転前や高所作業前でも飲むことが可能です。

薬効成分の血中濃度が高まるタイミング、すなわち薬用効果のピーク時は飲んでから約2時間後です。
効果自体は服用してから24時間持続するため、毎日同じ時間に投薬すれば薬効が切れることはありません。
個人差はあるものの、クラリチンの効能自体は服用後約14時間前後で半減することも覚えておきましょう。

アレルギー治療薬の中でも特に眠くなりづらい

花粉症の症状を緩和する上で抗ヒスタミン薬は非常に優秀な薬ですが、ネックとされるのが副作用です。
特に眠気と喉の乾きについては、これまでの薬品は強く出るものが大半でした。

しかし、旧来の第一世代の抗ヒスタミン薬の高い薬効を保ったまま、副作用の強さを抑えることに成功したのがクラリチンを含む第二世代の抗ヒスタミン薬です。
後発の薬品だけあって、前世代の良い点を残しつつ欠点をきちんと改善できています。

そんな第二世代の中でも、クラリチンは副作用・眠気症状の発症率が低いことで知られています。
国内での治験結果によると他の第二世代の薬品の眠気の発症率が7%以上であるのに対して、クラリチンの眠気発症率は6.35%とわずかな数字ではありますが、副作用が出る確率を下げることに成功しています。

また、これまで病院による処方薬としてでしか投薬は認められていませんでしたが、2017年よりスイッチOTC医薬品としての認可が下りたため、薬局やドラッグストアなどでも購入できるようになりました。
要指導医薬品に分類されているため、薬剤師が常駐する店舗での対面販売しか認められていないものの、病院の診察を受けることなく入手できるので、以前より服用しやすくなっているのは事実です。
花粉の季節に投薬するのはもちろん、シーズンより少し前の段階で投薬しておいて予防するという方策をとることも可能です。

これらを踏まえて、クラリチンはタクシーやトラックなどの運転や自動車移動が主体の方、できるだけ身体への負担が少ない薬から服用を始めたい方に最適です。
重機やコンテナ、精密機器を取り扱ったり、危険な薬品や化学物質を取り扱う業務に就いている方にも向いています。
ただ、薬効成分は第二世代の中で比較するとそれほど高くないため、もっと症状を抑えたいのであれば、もう少し効果の強い抗ヒスタミン薬へと移行しましょう。