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スポーツ時はアレルギー治療薬の使用に注意

花粉症などのアレルギー反応を抑える際に使用される薬として抗ヒスタミン薬があります。
この薬は眠気を引き起こすといった副作用を持つものの、多くの方を悩ませる花粉症の症状を抑えるとあって重宝されています。
しかし、この薬を多量に摂取することでスポーツなどの激しい運動後の筋肉の回復を妨げてしまう恐れがあることが分かってきました。
スポーツなどで激しく体を動かした後はたくさんの遺伝子が筋肉を回復させるために働きますが、その内の3割弱の遺伝子が抗ヒスタミン薬の多量服用で働きを鈍くするとされています。

そもそもヒスタミンというのは血管を弛緩させる働きがあり、血流を増加させる役割を担っている成分です。
これが花粉などに誤反応することで炎症を起こしてしまうのが花粉症などのアレルギー反応となります。
抗ヒスタミン薬はこのヒスタミンの働きを抑制する目的で処方されますが、血流を増やすといった重要な役割まで含めて抑えることになるので激しい運動後の筋肉回復にマイナスの影響を与えてしまうことがあります。
別段血流を増やす必要がない通常の状態であれば問題はありませんが、スポーツなどの激しい運動を行った際には血流を増やして筋肉をなるべく早く回復させようとします。
その働きを弱めてしまう抗ヒスタミン薬は回復を遅らせることを引き起こす恐れがあるということです。

しかし、抗ヒスタミン薬はデメリットの少ない薬として知られており、特定の状況以外では基本的に服用しても問題がないとされています。
また、その効果の大きさから服用を断念することが難しいというケースもあります。
ドーピング検査という観点で言えば、アレルギー治療薬が引っかかってしまうことは非常に少ないようです。
中には禁止されている成分が含まれている場合もあるので注意しておく必要があります。
アレルギー反応を抑えることと、筋肉回復が遅れてしまうことのどちらがパフォーマンスに大きく影響するかを判断して服用するかどうかを決めるということも出来ます。

薬によってはドーピングにひっかかることも

花粉症などのアレルギー反応がある人がアレルギーを抑える際に使用する薬を使ってスポーツをする際に注意する点は、ドーピングの検査です。
アレルギー反応を抑える薬は市販の物も含め数多くの種類が存在しています。
症状に対する効果も人それぞれで、強い薬は眠気などスポーツには向いていない、競技に影響がでる、ドーピング検査が怖いと感じることがあります。

花粉症などのアレルギー症状を抑えるために服用しても副作用が少なく、ドーピング検査にもひっかからない薬とひっかかる薬があることを意識し、知識を増やすことが必要です。
注意する点は、大きく分けて2点あります。
服用なのか点眼薬なのか鼻づまりなどの鼻炎薬なのかという、何に使用するのかという点と、成分に何を含んでいるのかという点です。

鼻炎対策として主な成分は、抗ヒスタミンのクロルフェニラミン、抗アレルギーのケトチフェン、フェキソフェナジン、エピナスチンなど、抗コリンのベラドンナ総アルカロイドなど、抹消血管収縮のプソイドエフェドリンなどがあります。
この中でも抹消血管収縮はドーピング検査では興奮薬として分類されており、ひっかかります。
眠気が多くなるのが抗ヒスタミンですが、副作用を避けたい人はこれらの成分を見て、これらの成分が入っていないアレルギー治療薬を選択することです。

また、スポーツをする際にどのような副作用があるかは人によって異なります。
自分の身体の体質はもちろん、その日の体調や状態によって異なります。
前回の服用は問題がなかったとしても、今回の服用で眠気を感じるなどの症状が出ることも考えられます。
ドーピング検査という観点においては、興奮薬と位置づけられている成分が入っていないものを選択し、使用することが大切です。